Computer & RF Technology

ADF4351でPLLシンセサイザを作ってみる

先日のPIC18F14K50で制御したかったチップは、今回のお題であるアナデバのADF4351です。このチップはVCOを内蔵したPLLシンセサイザチップで、内蔵ディバイダとの組み合わせで、35MHzから4400MHzまでと非常に広帯域な周波数範囲を出力可能です。ちょこっと発振器が欲しいとき、任意の周波数を設定できるのはとても便利です。

HFコンバータキットのポート特性を自作VNAで眺めてみる

過日より頒布しているHFコンバータキットですが、製作してくださった方からいろいろレポートを頂いています。「サ」さんがレポートを先日Webページとしてアップしてくださいました。なんとVNWAを製作し所有されているとのことで、VNAについて色々アドバイスを頂き、とても参考になっています。さらに大変有り難いことに、VNWAでHFコンバータを計測して結果をWebページに掲載してくださいました。VNAの測定対象としてコンバータはお手軽ですので、さっそく自分のVNAの結果と比較してみることにしました。

VNA製作(6):matplotlibとSciKit-RFによる校正とスミスチャートのプロット

VNAにはスミスチャートは欠かせません。このあたりを実現したいと調べていたところ、素晴らしいツールに出会いました。matplotlibとSciKit-RFです。これらを使って、スミスチャートの描画と、キャリブレーションが一気に片付きそうです。まだ試行中ですが、現時点でできているところまでを整理のために書いておきます。

DDS AD9859とGNURadioでVNAを作ってみる(5.周波数レンジ拡大2GHz編)

さて、RX部が想定内の動作をしていることが確認できたので、次はサブナイキストレンジでの挙動を見てみます。サブナイキスト動作をさせる場合に、どのように二つのDDSの周波数を設定したら良いのでしょうか。実はしばらくこれで悩んでいたのですが、実際動作させながら動作を観察して考えたところ、実に簡単に済むことがわかりました。

DDS AD9859とGNURadioでVNAを作ってみる(4.RX実装とクリスタルフィルタの測定)

さて、諸処あってVNAの作業は1月末から放置していましたがちょっと再開しました。まずは先延ばしにしていたRXの実装を完了させてしまいます。ここを先延ばしにしていたのは二つ目のDDSの出力をモニターするのに基板上のSMAコネクタを流用していたからです。動作も安定してきたので実装してしまうことにしました。DBM(SA612)とOPアンプ(TL2462)とSPDTスイッチ(ADG719)と若干のCRのみですのですぐ終わります。