Computer & RF Technology

NanoVNAの信号から反射係数を計算し周波数特性をプロットする

ベクトルネットワークアナライザNanoVNAの実験の続きです。ネットワークアナライザでは、発生したRF信号に対する被測定物(DUT)の応答を、振幅と位相で計測するのですが、結果は反射係数として複素数で得られます。反射係数を波形の信号から求めるのが今回の目的です。反射係数が得られるようになったら、周波数をスキャンさせながらこれを実行することで、周波数特性が得られることになります。プロットすると見慣れたグラフが得られるはずです。

AD8302+抵抗ブリッジ+ADF4351でADS-Bアンテナを観測しipython notebookでグラフにする

ADS-Bアンテナを自作する場合、たとえ設計通りのサイズに作ったとしても、適切に製作調整できているかどうかよくわかりません。全体のサイズが小さいので、ごく僅かな数ミリのズレでも大きく影響しそうです。ネットワークアナライザがあれば一発で挙動を観察できますが、普通はそんなモノがあるわけもなく、例の自作品は現状では1090MHzをまともに観測できる状態ではありません。

ADF4351とAD8307を組み合わせて周波数特性を取ってみる

以前アナログデバイセズのADF4351を使用したPLLシンセサイザ基板を作成しました。このチップはPLLにVCOとディバイダが内蔵されており、40MHzから4.4GHzまで任意の周波数まで発生することができます。これを活用してみたく、PICを使ってUSBでコントロールすることのできる基板を作成しました。MLFまたはQFNという足が表に出ていないチップを果たして自作で使うことができるのかのチャレンジでしたが、実際には予想していたよりも案外すんなりとハンダ付けできることがわかったことが収穫でした。