Computer & RF Technology

DDS AD9859とGNURadioでVNAを作ってみる(5.周波数レンジ拡大2GHz編)

さて、RX部が想定内の動作をしていることが確認できたので、次はサブナイキストレンジでの挙動を見てみます。サブナイキスト動作をさせる場合に、どのように二つのDDSの周波数を設定したら良いのでしょうか。実はしばらくこれで悩んでいたのですが、実際動作させながら動作を観察して考えたところ、実に簡単に済むことがわかりました。

DDS AD9859とGNURadioでVNAを作ってみる(4.RX実装とクリスタルフィルタの測定)

さて、諸処あってVNAの作業は1月末から放置していましたがちょっと再開しました。まずは先延ばしにしていたRXの実装を完了させてしまいます。ここを先延ばしにしていたのは二つ目のDDSの出力をモニターするのに基板上のSMAコネクタを流用していたからです。動作も安定してきたので実装してしまうことにしました。DBM(SA612)とOPアンプ(TL2462)とSPDTスイッチ(ADG719)と若干のCRのみですのですぐ終わります。

DDS AD9859とGNURadioでVNAを作ってみる(1.動作原理解説)

DG8SAQによるQEX誌記事"A Small, Simple, USB-Powered Vector Network Analyzer Covering 1 kHz to 1.3 GHz"を読み、その構成のシンプルさと強烈なアイデアにある種の感動を覚えました。この記事で取り上げられた自作のVNAは、VNWAという名称でsdr-kit.netから頒布されていました。当初はキット配布で、チャレンジしてみたいと思っていたのですが、途中から完成品の販売のみとなってしまいました。完成品ではおそらく物足りないだろうと思いましたので、いっそのこと自分で作ってみることにしました。(一応念のためですが、VNAとはQEX記事タイトルにもあるように、ベクトルネットワークアナライザのことです)