Computer & RF Technology

NanoVNAの信号から反射係数を計算し周波数特性をプロットする

ベクトルネットワークアナライザNanoVNAの実験の続きです。ネットワークアナライザでは、発生したRF信号に対する被測定物(DUT)の応答を、振幅と位相で計測するのですが、結果は反射係数として複素数で得られます。反射係数を波形の信号から求めるのが今回の目的です。反射係数が得られるようになったら、周波数をスキャンさせながらこれを実行することで、周波数特性が得られることになります。プロットすると見慣れたグラフが得られるはずです。

Si5351Aの使い方と動作

Si5351AクロックジェネネータをFriskSDRのローカルや、NanoVNAの信号源として試用してみています。Si5351Aの仕様では、上限は200MHzまでとされていますが、実際に試してみたところ300MHzを越える周波数まで発生させられるようです。以前最初に試した様子を書きましたが、その後の知見をまとめておきます。

Si5351Aを使った超小型SDR: FriskSDR

FriskSDRは、主要なパーツに汎用MCUのSTM32F303、コーデックにTLV320AIC3204、ローカル発振器にSi5351Aを使った0-50MHz程度までカバーするダイレクトコンバージョンな広帯域受信機です。復調はソフトウェアにより信号処理。ミキサにアナログスイッチを使っているので歪みも少ないという特徴があります。