Computer & RF Technology

DDS AD9859とGNURadioでVNAを作ってみる(1.動作原理解説)

DG8SAQによるQEX誌記事"A Small, Simple, USB-Powered Vector Network Analyzer Covering 1 kHz to 1.3 GHz"を読み、その構成のシンプルさと強烈なアイデアにある種の感動を覚えました。この記事で取り上げられた自作のVNAは、VNWAという名称でsdr-kit.netから頒布されていました。当初はキット配布で、チャレンジしてみたいと思っていたのですが、途中から完成品の販売のみとなってしまいました。完成品ではおそらく物足りないだろうと思いましたので、いっそのこと自分で作ってみることにしました。(一応念のためですが、VNAとはQEX記事タイトルにもあるように、ベクトルネットワークアナライザのことです)

Raspberry PiとRTL2832Uドングルを受信サーバとして使うためにrtl_tcpを修正した

前回Raspberry PiをRTL2832Uドングル用受信サーバとして使う方法を紹介しました。しかしながら実際に使用しようとした場合、安定して使用することができていませんでした。gqrxやgnuradioで構成したクライアントを使用して、rtl_tcpに接続したのち、一度切断、そして再接続しようとした時に、rtl_tcpが不正終了してしまい、いちいちコマンドを起動しなおす必要がありました。せっかく便利そうなリモート受信サーバなのですが、このままではちょっと残念な感じでした。そこで不具合の原因調査と修正を行いました。結果うまく安定して動作させることができるようになりました。また、受信サーバとして運用するには、マシンを起動したときに自動的にサービスが起動して欲しいものです。そのための起動スクリプトを作成しましたので、こちらもあわせて紹介します。

RTLSDRドングルのダイレクトサンプリングで7MHzのアマチュア無線を受信する

RTL2832Uドングルを改造することでHFやMFを受信することができます。ドングルに載っているチューナチップをバイパスしてRTL2832Uチップに直接アンテナからの信号を入力して受信します。これをダイレクトサンプリングと呼んでいます。