Computer & RF Technology

RTLドングルとPLLシンセサイザで周波数特性測定を試みる(失敗)

先日ADF4351を使ったPLLシンセサイザについて書きましたが、これを作った理由はRTLドングルと組み合わせてスカラーネットワークアナライザ(SNA)を作れないか、と考えたからです。ADF4351Fによるシンセサイザは、35M-4.4GHzの任意の周波数信号を生成できます。一方RTLドングルは、30M-1.5G程度まで任意の周波数を受信することができます。これらを組み合わせれば、周波数特性を計測する系を構成できそうな気がします。

RTL2832Uドングルの水晶をTCXOに交換してみる

RTL2832Uドングルの欠点として、水晶発振子の安定度が良くないことが指摘されています。実際に手元にあるR820Tを使ったドングル2つは、それぞれ90ppm、45ppmのずれがありました。さらにドングルはかなり発熱するので、それの影響で10ppm程度動いてしまいます。温度が高いので息を吹きかけると周波数が動くのがわかるほどです。

ADF4351でPLLシンセサイザを作ってみる

先日のPIC18F14K50で制御したかったチップは、今回のお題であるアナデバのADF4351です。このチップはVCOを内蔵したPLLシンセサイザチップで、内蔵ディバイダとの組み合わせで、35MHzから4400MHzまでと非常に広帯域な周波数範囲を出力可能です。ちょこっと発振器が欲しいとき、任意の周波数を設定できるのはとても便利です。

PIC18F14K50によるUSBの開発環境をMPLabXとMac OSXで準備する

使ってみたいと思うような面白いチップには必ずと言ってよいほどSPIやI2Cなどのインターフェースがあり、これを制御するには何らかのコントローラが必要です。以前DDSをFT232RLのBitBangモードで制御してみましたが、スタンドアロンでも動作させたいならマイコンで制御するのが鉄板です。マイコンはたくさんの種類があり迷ってしまうほどです。なるべく小さなマイコンを使いたいのですが、ここ数年はAVRを第一選択として使用してきました。その最大の理由は「普通のgcc」で開発できるのと、Arduinoのコード資産やノウハウが流用することができるからです。