Computer & RF Technology

ベクトルネットワークアナライザNanoVNAの液晶画面を実装する

前回までの実験は、NanoVNAをPCのアダプタとして使用して、USB経由でデータを取得していました。NanoVNAはスタンドアロンで動作させるため液晶ディスプレイを付けられる設計にしてあります。液晶表示と測定値のプロット、校正処理とマーカーまで作ってみましたのでポイントのみ紹介します。

校正用キャリブレーションキットCALKITを自作する

ネットワークアナライザを活用するためには、インピーダンスの基準となる校正用のアダプタ=キャリブレーションキットが必要になります。測定器用のアクセサリとして市販されているものは高価ですが、低い周波数向けでしたら自作でも充分実用になりますので、Webで見つけた先例を参考に、今回新たに作成してみました。

NanoVNAの信号から反射係数を計算し周波数特性をプロットする

ベクトルネットワークアナライザNanoVNAの実験の続きです。ネットワークアナライザでは、発生したRF信号に対する被測定物(DUT)の応答を、振幅と位相で計測するのですが、結果は反射係数として複素数で得られます。反射係数を波形の信号から求めるのが今回の目的です。反射係数が得られるようになったら、周波数をスキャンさせながらこれを実行することで、周波数特性が得られることになります。プロットすると見慣れたグラフが得られるはずです。