Computer & RF Technology

LPC-Link2とLabToolを試してみる

RTLドングルに関するニュースサイトrtl-sdr.comに、SDR#の作者が新しいSDR向けのハードウェアAirSpyをデザインしているという記事が掲載されました。興味が出たので読んで見てみると、Cortex-M4F(204MHz)、12bit-ADCという記述が目につきました。このスペックをマイコンと内蔵ペリフェラルで実装しているようです。記事にチップの型番など詳細について記載はありませんでしたが、スペックを頼りにネットを検索してみると、クロック速度やアーキテクチャ(M4F)からLPCシリーズのチップが該当するようです。LPC43xxというシリーズのLPC4370というチップには12bit-最大80MSPSのADCが2ch搭載されており、どうやらAirSpyはこのチップを使っているようです。

gqrxをMac OSX用にソースからビルドしてみる

SDR用のソフトウェアは、WindowsプラットフォームではSDR#やHDRなど優秀なものがいくつもありますが、Windows以外のプラットフォーム、特にUnixベースで動作するものは殆ど無く、知る限りGqrxが唯一かと思います。Windowsベースのものに比べると、機能は限られていますが、比較的良い使い勝手を提供しているソフトウェアだと思います。有り難いことにGqrxはMac OSXでも動作し、バイナリも配布されています。

gnuradio 3.7をHomebrewでMac OSXにインストールする

さて、gqrxをソースからビルドしたいのですが、gqrxは内部でgnuradioを使用しています。最初インストール済だったgnuradio 3.6でgqrxをビルドしようとしたのですが、エラーで失敗してしまいました。最新のgqrxはgnuradio 3.7が必須なようです。これを機会にgnuradioのバージョンを3.7に上げることにしました。現在の最新版gnuradio-3.7.2.1を使用することにします。せっかくなのでbrewのFormulaを修正して、gnuradio 3.7をbrewでインストールできるようにしてみます。さらにbladerfの対応も付け加えたいと思います。