Computer & RF Technology

Raspberry PiとRTL2832Uドングルを受信サーバとして使うためにrtl_tcpを修正した

前回Raspberry PiをRTL2832Uドングル用受信サーバとして使う方法を紹介しました。しかしながら実際に使用しようとした場合、安定して使用することができていませんでした。gqrxやgnuradioで構成したクライアントを使用して、rtl_tcpに接続したのち、一度切断、そして再接続しようとした時に、rtl_tcpが不正終了してしまい、いちいちコマンドを起動しなおす必要がありました。せっかく便利そうなリモート受信サーバなのですが、このままではちょっと残念な感じでした。そこで不具合の原因調査と修正を行いました。結果うまく安定して動作させることができるようになりました。また、受信サーバとして運用するには、マシンを起動したときに自動的にサービスが起動して欲しいものです。そのための起動スクリプトを作成しましたので、こちらもあわせて紹介します。

RTLSDRドングルのダイレクトサンプリングで7MHzのアマチュア無線を受信する

RTL2832Uドングルを改造することでHFやMFを受信することができます。ドングルに載っているチューナチップをバイパスしてRTL2832Uチップに直接アンテナからの信号を入力して受信します。これをダイレクトサンプリングと呼んでいます。

ミニサイズのE4000+RTL2832Uドングルを入手しました

一番最初に入手したRTL2832UドングルはチューナチップにE4000を使用したものだったのですが、おそらく雷の鳴るなかに屋外設置の外部アンテナをつないだことが原因であっさりと故障させてしまいました。なかなか性能が良さそうだったのに、故障させてしまったのは残念でした。その後2つドングルを入手したのですが、E4000ではありませんでした。ebayを眺めていたところ、E4000の小さなドングルを見つけたので購入してみました。価格は$19.9。11/2に注文し、11/18に香港から到着しました。内容物は本体とアンテナ、カードが一枚です。

RTLドングル用のHFコンバータを検討する

RTL2832Uドングルは驚くほどの広い周波数範囲をカバーするのですが、HF帯以下が外れてしまっているのが残念なところです。HFやMFを受信するには、これまで実験していたようにドングルに若干の改造をしたうえで、ダイレクトサンプリングモードを使用することで受信することが可能です。この方法は費用はかからないのが良いのですが、細かな部品が使われている基板を改造することは普通の人にとって敷居が高いと思います。