Computer & RF Technology

ダイレクトサンプリング用にダイプレクサフィルタとアンプのフロントエンドを検討する

RTLドングルを使ったHF受信は、コンバータを使った方法と、ダイレクトサンプリングの2種類があります。ダイレクトサンプリングとは、RTLドングルのRTL2832UチップのADコンバータ入力に直接RF信号を入力してしまう方法です。RTLドングルは、チューナ(R820TやE4000)とデコーダ(RTL2832U)で構成されているのですが、ダイレクトサンプリングとは、ダウンコンバータであるチューナチップをバイパスする改造をしたうえで、信号を受信する方法のことです。細かい作業が必要ですが、わずかな改造でHFが可能になります。

DSO-QUADをアップデートして代替オシロアプリと周波数特性測定を試してみる

DSO QUADは手のひらに乗るハンドヘルドオシロスコープです。バッテリで稼働するLCDディスプレイと、アナログ入出力が付いたスマホサイズの小型ハードウェアです。面白そうだと思って、発表された当初にSeeedStudioから購入していました。ただ、買ってはみたものの、オシロとしては使い勝手がイマイチだったのでほぼ放置になっていました。購入したのは2011年の春でしたので、既に3年も経過していましたが、その後ファームがアップデートされていたり、いろいろな追加アプリケーションが出ているようでしたので、今回久しぶりに試してみました。

LabToolのソフトウェアをMac OSXでビルドする

前回からちょっと間が空いてしまいましたが、LabToolネタの続きです。改めましてLabToolについてですが、NXP/Embedded Artistsによって発売されている、ロジックアナライザやオシロ、シグナルジェネレータ機能を持つモジュールです。LPC-Link2というデバッガボードにアドオンすることで、これらの機能を実装しています。LPC-Link2とは、本来はJTAG等を使うためのデバッガインターフェースですが、汎用ボードとして使えるようにいくつものコネクタで、信号が外部に引き出されています。これに搭載されているMCUは、Cortex-M4/M0/M0というマルチコアARMのLPC4370というチップです。80MspsのADCを持っていたり、サブコアとしてCortex-M0を2つ搭載しているなどちょっと変わった機能を持っています。このMCUの機能を活用した例がLabToolということのようです。