前回から少し間が開いてしまいました。気がつくと4月が終わってしまいそうです。4月の投稿が0なのに気がつきあわてて書き始めました。すいません。
さて、製作したフロントエンド基板はどの程度使えるのか、実際に試してみます。7MHz帯とその上の短波放送を受信してみます。
まずフロントエンド基板を使わず、ループアンテナをダイレクトサンプリングに直接接続した場合です。チューニングしているのは北京放送です。強力な北京放送は見えますが、アマチュアバンド内はウォーターフォールにかすかに信号が見える程度です。聞こえる信号もありますが、ちょっと厳しい感じです。
ここにダイレクトサンプリング基板を加えてみます。ネットワークケーブルはアンテナとの接続ケーブルです。電源はワニ口から12Vで、ネットワークケーブル経由でアンテナにも供給しています。
使っているドングルは、MCXメスのコネクタをダイレクトサンプリング用に増設改造したものです。
この状態での受信画面です。
アマチュアバンド内の信号がはっきりと見えるようになってきました。ノイズフロアもわずかに上がって、ウォーターフォールが明るくなっています。これなら実用的に使えると思います。
ついでにこんな実験もしてみました。フロントエンド基板の2枚重ねです。
この状態での受信画面です。
ノイズフロアが完全に上がってしまっています。S/Nに対して効果はなく、2枚重ねに意味はありません。単なるお遊びです。
他にこんな使い方もできますということで、ダイレクトサンプリングではなく、HFコンバータに対してフロントエンド基板を付加してみました。
この状態での受信画面です。コンバータを通しているので周波数が+100MHzになっています。
この状態でもノイズフロアが完全に上がってしまっています。コンバータを使った場合でも、アンプは不要と思いますが、不要な抑圧をフィルタで押さえたり、またはミキサのロスを補いたい場合には有効かもしれません。
試作ということで何台が作成してみたのですが、それなりに役に立つのではないかなと思います。今後改良版を検討していきたいと考えていますが、とりあえず現状のものをキットとして少量用意しました(4ヶ)。送料込み2000円で頒布します。もしご希望の方がいればお問い合わせ下さい。但し説明は最小限であることと、ハンダ付けの難易度が高めですので、ご了承下さい。一週間程度の間でお申し込みいただいた方から決定したいと思います。ダイレクトサンプリングに取り組まれたことがあり、既報をアップされている方を優先したいと思います。コンバータキットと同じ宛先までメールでお問い合わせください。
先行してPUPさんに試作をお願いしておりましたが、速攻で作って沢山のレポートをアップしてくださいました。こちら記事も是非参考になさってください。パワフルなご協力大変ありがとうございました。
リファレンス
- 前々回の記事: ダイレクトサンプリング用にダイプレクサフィルタとアンプのフロントエンドを検討する
- 前回の記事: RTLドングル用ダイプレクサーフィルタアンプ基板を作ってみる
- PUPさんのダイレクトサンプリング向けフロントエンド基板のレポート