先日7MHz SSB復調をBPFで試してみましたが、今回はそのバリエーションをやってみました。LPFと周波数オフセットでSSBを復調します。フロントエンドはSoft66、環境はGNURadio+MacOSXです。
パスバンドを2.6kHzとして、これをLPFで実現するためにcutoffをその半分の1.3kHzとします。チューニング周波数を1.4kHzを下側にオフセットし、さらにLPFを通した後の信号を逆にオフセット分上にずらします。これで100-2.8kHzだけが取り出せることになります(図必要?)。あとはAGCに通し、実信号に戻して音声とします。
フローグラフはこんな感じです。(クリックで拡大します。grcファイルはこちら)
メモです。
- この方式は、BPF方式に比べて、周波数変換が増えますが、デシメーション後なので負荷はそれほど変化しないようです。
- 周波数変換をFrequency Xlating FIR Filterで行っていますが、Signal Sourceとの積を取ることでやってみたところ負荷が増えた気がします。FIRのほうが軽いのでしょうか。
- 前回は固定ゲインを入れていましたが、AGCで設定できるのでブロックの数が減りました。
SSB復調のバリエーションをいろいろ作ろうとしたのですが、複素信号を扱える場合は、本質的には同じではないかという気がしますのでシリーズは一旦終了します。
フローグラフのファイルは下記からダウンロードしてください。