デジタルTV放送(DVB-T)受信用として安価に販売されているUSBドングルが、SDRのフロントエンドとして使えるらしいことを知りました。これは試してみなければと思い、さっそくebayで注文してみました。この手のガジェットは中国から販売されるものが多く、ebayで購入したとしても販売元は中国だったります。送料無料の出品もたくさんあります。今回は$19(1500円ちょい)で購入しました。支払いはpaypal。注文から15日ほどで香港(HK)から届きました。
中身は、小さなドングル、アンテナとカードが一枚のみです。ソフトウェアのシリアルが記載されていましたがこれは使いません。aliexpressのURLも記載されていたのでそちらでも買えるようです。
さっそくMacに接続してみます。
GNURadioで使ってみます。とはいえGNURadioを使うのは初めてなので、試行錯誤しながらです。gnuradio-companionを起動し、まずはサンプルファイルを開いたりして使い方を探りました。
Blocksの一覧をいろいろ開いて見てみると、SourceとしてRTLSDRやOsmoSDR、RTL2832というモジュールが入っているのがわかります。これは前回追加でインストールしておいたものです。
これをクリックして左のペーンに追加して、モジュールをクリックしていって接続するようです。WX GUI Widgetを使うとウインドウやスライドバーなど画面に表示することができるようです。
こんな感じで構成することでFMラジオになりました。
動作させるとこんな感じです。
室内で付属アンテナによる受信ですが、放送電波であれば十分なレベルで受信できています。スライダーを動かすことでチューニング可能です。
gnuradio-companion(grc)でブロックを接続しますが、一度pyファイルに書き出すことで、grc無しに動作させることができます。
注意点としては、RTL2832Uはサンプリングレートの下限があり、1M以上に設定する必要があることです。当初遠慮がちに数100kで設定していたのですが、これがうまくいかない原因でした。通常であれば1.024e6と設定しておけば問題無いようです。
gnuradioにはいろいろなブロックがあるのでかなり遊べそうです。もうちょっと追求してみたいと思います。
[追記]
gnuradio-companion用のフローグラフファイルは下記リンクをダウンロードして参照ください。
https://raw.github.com/edy555/gnuradio-trial/master/fmradio-fft.grc