CQ出版社の季刊誌「RFワールド」最新刊No.44に、特集記事を寄稿させていただきました。GNU Radioの解説記事「GRCで広がるSDRの世界」です。計85ページもの分量です。
GRCとはgnuradio-companionのことです。グラフィカルなパッチプログラミングにより、お手軽にSDR信号処理の実験や実装が可能です。
GNU Radioについては、こちらでも少し紹介しています。ただ、日本語によるまとまった解説が、Webや雑誌を含め存在しないことを残念に思っていました。どこかで紹介や解説を書かせていただければなー、と思っていました。そんなところに、あのRFワールド誌からお声がけをいただき、O編集長のご尽力により、このような形で記事にしていただくことができました。
SDRのフロントエンドも安価なものが入手しやすくなっています。今回はいろいろ比較した結果、HackRF Oneを使うことにしました。性能のバランスもよく、秋月で購入可能で入手性も良く、オススメです。
特集記事の内容はGNU Radio入門ということで、アマチュア無線にお馴染みのアナログ方式についての変復調をメインに取り上げました。それから、ちょっとだけデジタルもということで、ワンセグの受信とデコードをGNU RadioとRTLドングルで行う方法を紹介しています。GNU Radioはソフトウェアフレームワークなので、ちょっとだけPythonコードの雰囲気や、ブロックの開発についても紹介しています。
あのカンガルー先輩の挿絵も入っていますよ!
電波の扱いにはくれぐれもご留意ください。
発売は2018/10/29です。ぜひお手にとってご高覧いただければ幸いです。
コメントは是非Amazonレビューにお願いします。
- RFワールド No.44 https://www.rf-world.jp/bn/RFW44/RFW44A.shtml
- CQ出版社販売ページ https://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/MTR/MTRZ201811.html
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