Computer & RF Technology

Elecrowで最近作った色々な基板

先日注文していた基板が上がってきました。どうも最近は基板ができても製作になかなかとりかからないという積基板状態なのですが、ネタに上げておきます。色を指定できる基板屋なので、文字通り色々と注文してみました。

最初の黄色い基板はダイレクトサンプリングフロントエンドの改良版です。フィルタを5次にして切れを良くしたつもりです。ジャンパの差し間違いを防ぐためにピンヘッダを一列にしました。それから出力側にトランスを搭載できるようにパターンを追加しました。前回は穴の位置も失敗していたのも修正しました。

続いて赤い基板は、自分では何故かうまくいかないADS-Bにチャレンジすべく、RTLドングル向けのADS-Bフロントエンド基板です。1090MHz用のSAWフィルタが入手できることがわかったので、これをアンプと組み合わせるようにしました。もう少しNFが良いアンプがあれば良いのですが、とりあえず上と同じものを入れています。

青い基板はステップアッテネータのコントローラです。ご報告したようにPLLで信号源を作りましたが、レベルが強力すぎて信号源としては使いにくい場合があります。SMAの固定ATTで調整してはいるのですが、調整するのが面倒なのと絞りきれないこともあるのです。こんなときはステップアッテネータが欲しいところなのですが、なんと手元にあった謎のユニットがステップアッテネータでした。以前厚意で譲って頂いたもので、そのまま使わずに置いてあったのですが、今回解析してみると5dBステップで28段、-135dBを絞れるなかなかの高性能品でした。おそらくSGに使われていたものだと思われます。リレーが12個あり制御パターンが単純では無いので、これまで素性が謎だったのですが、今回の解析で判明しましたので、これを制御すべく回路を起こしました。ある程度の電流をリレーに流し込む必要があるので16bitのシンクドライバとし、MPUで制御するようにしました。汎用的なものなのでLEDなどの駆動にも使えると思います。

黒い基板はGPSの制御基板です。GPSのモジュールが容易に入手できることがわかったので、これを応用すべく小さなMPUと組み合わせて使えるようにしました。これの最終目的はまだ秘密です。うまくいくといいのですが。

緑青赤黄白黒と色を選べるのですが、今回は白が抜けてしまいました。色味を見てみたかったのですが、次回におあずけです。

ここからは前々回の注文時に作ってあったものです。こっちの黒い基板はLPC-Link2のブレイクアウトボードです。近日中に解説と頒布を考えています。

最後は失敗編です。PLLを信号源として、AD8302をブリッジと組み合わせて反射特性をベクトルで取ろうと目論見たのですが、何を勘違いしたのかおかしな回路構成になっており全く役に立ちませんでした。思い込みから、作って動かしてみるまで全く気がつきませんでした。まとめて注文しようと検討不十分なものを急ぎレイアウトしたのが裏目に出ました。なんとかリカバーできないか考えましたが、妙案浮かんでおりません。これは再チャレンジを期したいと思います。

作ってうまくいったらまたご報告したいと思います。

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