最初に入手したRTL2832UドングルDVB-Tが不調になってしまったので、別のものを注文していましたが今朝到着しました。DealExtremeに10/23に注文して、11/3に到着したので11日かかりました。型番はEzTV665だそうです。
今回調達したものは、アンテナやリモコンや変換ケーブル(pig tail)など付属品がいろいろ付いています。
- ドングル本体(端子MCX)
- 小型アンテナ(端子MCX、マグネット基台)
- MCX-SMA変換ケーブル
- MCX-PAL変換ケーブル
- PAL-F変換コネクタ
- アンテナ固定用吸盤
- リモコン
- CDとリーフレット
重宝しそうなのがMCX-SMAの変換ケーブルです。同軸ケーブルにスマートに接続することができます。他にもっと安価なドングルもありましたが、数ドルの差額でこれらの付属品が付くのでこれを注文することにしました。
さっそくMacに差して動作確認してみました。システムプロファイラで見ると、RTL2838UHIDIRということで若干チップの型番が違っています。
rtl_testで認識させてみました。チューナはFC0013とのこと。
$ rtl\_test
Found 1 device(s):
0: ezcap USB 2.0 DVB-T/DAB/FM dongle
Using device 0: ezcap USB 2.0 DVB-T/DAB/FM dongle
Found Fitipower FC0013 tuner
Supported gain values (23): -9.9 -7.3 -6.5 -6.3 -6.0 -5.8 -5.4 5.8 6.1 6.3 6.5 6.7 6.8 7.0 7.1 17.9 18.1 18.2 18.4 18.6 18.8 19.1 19.7
Reading samples in async mode...
さっそくフタを開けて中身を確認します。
水晶がSMDではありません。チップ表面の表記は、FC0013、RTL2832Uとなっていました。RTLチップは裏面です。放熱への配慮か、チップ裏のパッドからスルーホールを並べてあります(前回のドングルはこうなってませんでした)。
気になるアンテナ入力ですが、LCが入っていますが、保護素子は挿入されていないようです。MCXコネクタは小型で良いですね。
部品は1005が使われていますが、先日改造したDVB-Tドングルよりも若干間隔が広いです。チップが両面に配置されているためすき間に余裕があります。裏への配線が引き回されているのがちょっと目につきました。
gnuradioで動作させてみましたが、FMラジオやairband、2m(144MHz)もちゃんと受信できました。前回のものよりドングルの幅がわずかに狭いので、ぎりぎり他のUSBコネクタと並んで差すことができます。
気のせいかもしれませんが、周波数変更がDVB-Tドングル(E4000)に比べてスムーズではない気がします。また、430MHzを受信しようとしてみましたが、なぜか受信できません。144MHzは受信できるのですが。
ドングルとチューナチップの一覧表がosmosdrのサイトにあります。E4000に比べてFC0013は帯域が狭いようですが、使う帯域は十分カバーしています。
このEzCAPドングルは、VID:0x0bda PID:0x2838 でした。表ではチューナがE4000となっていましたが、このドングルはFC0013でした。VID,PIDではチューナチップの区別は付かないようです。
チップの表記とUSBでの認識が異なるのがちょっと気になります。型番末尾のHIDIRとはおそらくHID赤外リモコン対応の意味でしょうか。
このドングルはコネクタが小型なので小型チューナアレイを作ったりするのに良いのではと思います。前回とは違うチューナチップのドングルですが、引き続きいろいろ試してみたいと思います。